痴母 後編
内容紹介
藤乃は家庭崩壊を目の当たりにしたせいか、(自分を一義的に考えてくれる)家族への執着が強すぎると武士は感じ、「男を捨てて、ゴミのように扱った」藤乃を少しだけ解ったような気がした。武士が朝帰りをして家の扉を恐る恐る開けると、そこには武士を待ち疲れて、玄関で寝ている忍がいた。武士に気付くと、抱きついて自分がいかに心配したかをこんこんと愚痴る忍。そんな忍に対して後ろめたく思いつつも、自分の最優先は何かということを再確認する武士。家に帰ってきていても史乃と顔を合わせたくない藤乃。街で忍と会っているとき、元彼に刺され、意識不明の重体に陥る藤乃。街中で男を殴りつけたことが引き金となったのだ。病院に史乃は現れたが実の娘である藤乃を心配している様子が見えない。武士は腹を立てて史乃を問い詰める。柳に風の史乃は、空いているベッドに武士を組み伏せ、くちづけをする。嫉妬に狂った様子で「あなた、藤乃と寝たでしょう?」そして口の中に含んだ麻酔薬を武士に飲ませ、無理矢理…。